雨降ってなんとやら

雨降ってなんとやら

色んな話をします。

彼らは多分「現実」になろうとしている - SideM3rd仙台もふもふえん感想

 3rd仙台お疲れさまでした。今回縁あって両日現地、しかも運良く両日前方で見ることが出来てしまいました。本当にいい思い出をいただきました。しばらく夜道には気を付けようと思います。ずんだシェイクと牛タンおいしかったです。

 もう全体的に最高すぎてどこから手を着ければいいのか分からなくなった結果、ひとまず担当アイドル・姫野かのんのユニットであるもふもふえんに特化した感想を書くことにしました。

 いや、もふもふえん以外のユニットについて語りたいことはいっぱいあるんです。Wのソロがエモすぎたとかハイジョのソロ弾き語り生バンドで感動と興奮のあまりぶっ倒れそうになったとか神速格好良すぎヤバいにゃこさん可愛いとか虎牙道新曲フル良すぎたしソロも凄かったとかFRAMEの葉っぱヤバいとか旗が可愛すぎたのに二日目の演出で号泣したとか。でも多分その辺は担当Pの方々が語り尽くしても足りないほど語ってくださると思いますのでそちらに委ねます。あと私は仙台で完全にTHE 虎牙道とFRAMEのファンになりました。

 さて、もふもふえんが仙台両日で披露・参加した曲はこんな感じでした。

 

1日目
1.Reason!!(全体曲)
2.うぇるかむ・はぴきらパーク!
3.“W”onderful Tactics! バックダンサー(直央、志狼)
4.伝えたいのはこんなきもち
5.BEYOND THE DREAM(全体曲)
6.GLORIOUS RO@D(全体曲)
7.DRIVE A LIVE(全体曲)

 

2日目
1.Reason!!(全体曲)
2.伝えたいのはこんなきもち
3.新世代ワールド・ビッグスター!(志狼ソロ)
4.もっふ・いんざ・ぼっくす♪
5.Compas Gripper!!!(合同曲)
6.BEYOND THE DREAM(全体曲)
7.GLORIOUS RO@D(全体曲)
8.DRIVE A LIVE(全体曲)

 

Reason!!(両日)

 もふもふえんは両日、ステージ階段上でF-LAGSと並んでのReason!!でした。
 仙台は両日共に演者さんの表情が本当によく見える位置だったのですが、真っ先に目に入って感動したのが、歌っている時の矢野さんの満面の笑顔です。この人、カメラに映ってない時でもこんなに楽しそうに歌ってたんだ……!と。素とアイドルで切り替えている直央の本気モードが全開で、確かにそこに直央君が重なって見えました。

 Reason!!を歌っている間並んでいるユニットがもふもふえんと何かと関わりの深いF-LAGSなのも感動しました。1番と大サビの「重なった手で~」のところでかのん君と九十九先生が手を重ねているのを見てメンタルとインテリのViおばけコンビだ……!とわくわくしました。

うぇるかむ・はぴきらパーク!(1日目)

 仙台初日の1ブロック目はハイジョWの夏時間に始まりどのユニットも「絶対に盛り上がる」勝ち確曲を用意していたために流れと勢いが本当に凄まじく、急激に喉が暖まりました。

 その中でもふもふえんはTHE 虎牙道の新曲の直後にこの代表曲をぶつけて来たわけです。そしてかのんの「この会場をもふもふきんぐだむにしちゃうよ~♪」という完璧すぎる煽り(煽り?)。もふもふきんぐだむ。ゲーム開始時点からのもふもふえんの冠番組タイトルです。まさか20代にもなってもふもふきんぐだむ現地観覧出来るとは思わなかった。個人的にはぴきらパークはもふもふきんぐだむのテーマ曲だと勝手に思っていて、なのでかのんがここでもふもふきんぐだむの名前を出してくれたのが嬉しかったです。

 また、ゲーム内で公式に明言はされていないのですが、雑誌やゲーム内描写を見る限り、もふもふえんは「もふもふきんぐだむ」ありきでアイドルデビュー前から芸歴のある3人によって生まれたユニットである可能性が高いです。SideMの一番最初(2014年7月)のゲーム内イベント「アイドルデビューオーディション」のテレビ局のイベント背景のポスターにもふもふえんが登場しています。駆け出しアイドル系の仕事が多い初期モバエムで、です。「もふもふきんぐだむ」という番組名の登場は2015年1月の「ドレミファ★メロディ」からになりますが。ともかく、もふもふきんぐだむはもふもふえんにとって非常に大切な番組名なので、ライブでその言葉を聞けてひたすら嬉しかったです。

 仙台初日は、道流以外のアイドル全員未成年な上、MCは若さが売りの高校生アイドルバンド・ハイジョのリーダー隼人役の千葉翔也さん(SideMキャスト陣最年少)。道流にしても23歳なので315プロの成人アイドルの中では若い方です。もしかして今日は若さと勢いが全力でぶつかり合う日なのでは?と1ブロック目で気付きました。

 そして若さと勢い溢れる仙台初日メンバーの中で最も若いもふもふえん、今回もしっかり最高に可愛いお仕事をしてくれました。落ちサビ前の間奏でステージ裏に行ったと思ったらなんと始まったのはバックステージツアー。うわこのバクステの感じアイマスのアニメでめっちゃ見たやつ!!!!!!しぶりんと武内Pがこういうところで話してた!!!!!!!!!間奏の間バクステを縦横無尽に駆け回り(これ走ってる3人の動きについて行ってるカメラさんも地味に凄い)、ステージに戻ってきてからの眠そうな「まだまだはしゃぎたい……」はやばい 元気に遊んでたもんね!!ってなるし溢れてくる親心、もしくはわたしももっと遊びたい……となる幼児心。演出神か。

 今回も1曲目から安定してトップギアで駆け抜けたもふもふえん、アツかった。

“W”onderful Tactics! バックダンサー・直央、志狼(1日目)

 続いてのもふもふえんの出番は、享介のソロ曲のバックダンサーとして直央と志狼が登場。平均Da値がただでさえ高いSideMキャスト陣のDa値見ても確実に全員上位に食い込むくらいの凄まじい顔触れですがそれはそれとしてダンスがめっちゃ可愛いしカッコいい。間奏での3人でのパス練習やリフティングも可愛かった~~~~。もふもふえんとWはゲーム内イベントでも仲良く共演していますし、リアルライブでもこういう形で絡んでくれたのが嬉しいです。

 この後曲の音を完璧に繋げる形で悠介ソロが始まり悲鳴を上げました。

伝えたいのはこんなきもち(両日)

 トロッコだ~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!もふもふえんにいつか乗ってほしいと思い続けていたトロッコだ~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!

 めちゃめちゃ興奮しましたがステージに近い席ということはトロッコから遠いということで。しかしトロッコに乗ってピンクの海の中をみんなに笑顔と幸せを振りまきながら歌うもふもふえんんは間違いなく私がいちプロデューサーとして見たいと思い続けていた姿でした。「君の側にいるよ」という言葉の通りに客席の皆の側に行き、落ちサビはステージに戻って3人で向い合って歌う……これがもふもふえん……最高だ……

 この曲は何と言っても両日共にスクリーンに映る3人の顔にそれぞれの動物の鼻や耳が着くSNOW風演出が印象的でした。カメラマンとアイドル3人の間でリハを重ねたんだろうなあと思うと同時に、「お月様の中じゃない ほらここで踊ってるから」の歌詞で村瀬さんの顔にウサギのパーツが重なった瞬間に月のウサギだ……姫野かのんというウサギは月の中ではなくファンの皆のすぐ側で歌うことを選んだウサギさんなんだ……と涙が溢れて来ました。ここの歌詞大好きなんですけどライブでこういう形で演出してくれるとは思ってなかったので演出考えた人にいくらか包みたい。

 最後にもふもふえんの3人と客席全体で歌いながらペンライトを振っている時の多幸感が凄まじく、心はとても温かくて幸せなのに不思議と涙が止まりませんでした。

 本当にありがとう。最高の新曲お披露目でした。

 そしてソロコレでまた泣きました。

新世代ワールド・ビッグスター!(2日目)

 これ 個人的に相当なサプライズでした。
理由は複数あります。

 

・こんなきもちの後のMCがハイジョW虎牙道だったのでソロのトップバッターはソロ未披露の春名かタケルか漣だと思っていたし全員のソロ曲がトップバッターに選ばれてもおかしくない曲調だった
・もふもふえんで3rdツアーで最初にソロをやるのはグリツアでもソロ未披露の直央だろうと思っていた
・さっきまでもふもふえんはトロッコに乗っていた
・そもそも志狼役の古畑恵介さんは幕張初日直前まで座長舞台の公演期間、幕張が終わってもすぐ3月の舞台の稽古期間に入っていて今も稽古期間なのでソロ曲のレッスンをする時間は無いだろうと思っていた

 

 だから「トップバッターは~~~~~~?」「はーーーーーーーーーーーーい!!!!!!!!!!」とハンドマイクを持たずにインカムを装着した志狼君がステージ上に登場した時は本当にびっくりしたし驚愕と悲鳴交じりの歓声で会場がどよめいたのも已む無し。私も心の準備全くしてなかった。

 始まる前のMCで志狼君一人がお兄さんのアイドル達に囲まれる光景はなかなか貴重だった。

 そして志狼のプロデューサーへの語りかけから始まったソロ曲。

 個人的なあれですが、グリツアもふもふえん参加公演で唯一行ける公演だったけどご用意されなかったので行けなかった豊洲公演で初披露された曲をようやく生で聞けました。

 ハンドマイクではなくインカム装着。SideMでのインカム装着が意味するのは全身を使う激しいダンスになるということ。つまり特技:ブレイクダンス、ゲーム内のDa値は漣や大吾に次ぐフィジカルトップクラス、そして演者である古畑さん自身も凄まじいDa値を誇る橘志狼の本領発揮のステージでした。

 この曲、やはりバックダンサー不在でのソロ曲トップバッターのステージだったという事を特筆すべきだと思うんです。

 「直央に負けたくない」という一心でプロデューサーに自ら己を売り込んでアイドルになり、世界一ビッグな男になりたい志狼がたった一人で会場の皆を夢中にさせたステージ。

 歌っている間も絶え間なく踊り続け、ステージの端から端まで駆け回り跳ね回る志狼君かわいいんだけど本当にかっこよかったです。あの瞬間は間違いなく皆が君だけを見詰めていた。

 2番Aメロで志狼君がユニットの仲間のことを歌っている時の内緒話のような振り付けが古畑さん提案の物だとライブ後のツイッターで知って本気でいくらか包みたい。

 最後の挨拶で古畑さんがアニメのもふもふえんに触れた上で「志狼は直央君やかのん君と違ってアイドルになる前はその他大勢の子役の一人だった、アイドルになれたのはプロデューサーさん達がいたから(大意)」ということを仰っていてそこでまた泣きました。

 もっふ・いんざぼっくす♪(2日目)

 幕張初日でも披露したこの曲、抜群の安定感、安定のかわいさ。

 幕張初日と演出などに大きな変更点は無かったのですが(幕張初日を騒然とさせたVRもふもふえんは無かったです)(今回のVR枠はFRAMEでしたね)、2番の台詞は今回もしっかりアレンジが入っていました。

 

かのん「ピンクのペンライトとってもきれいだね!かのんたちもうれしいよ!」

 

 担当にはしっかり私達の応援は届いていた。泣いた。

Compas Gripper!!!(2日目)

 この1曲前が始終センターステージで披露されたFRAMEの「勇敢なるキミへ」。FRAMEが歌い終わって照明が暗くなった時、ステージに続々上がる揃いの衣装を着た6人。

 仙台二日目はとにかくこの曲が聞きたかった。FRAME、F-LAGSとの合同曲です。

 この3ユニットのアイドル像に共通するキーワードは「一緒に」だと思うんです。

 

 FRAMEは「不安はどうにかするから一緒に踏み出さないか」、「当たり前に君の世界の一部になりたいんだ」

 もふもふえんは「いっしょにうたおうよ!いっしょにおどろうよ!」、「伝えたいのは『君の側にいるよ』」

 F-LAGSは「素敵な革命の旅へと一緒に行こう」、「頑張るその姿いつも見守ってる」


 だから3ユニット9人が集まって歌う歌は、コンパスを自分の手で握って、先は分からなくとも自由で無限の可能性の旅へ連れ出す歌なのです。

 315プロの中で最も高い音域を歌うもふもふえんとその次に音域が高いF-LAGS、そこに低音を支えるFRAMEが入ることで生まれる抜群の安定感。

 確か「自由に駆けようよ Compas Gripper!!!」のところだったと思いますが、マイクを持っていない方の手を前に出してコンパスを回すように動かす振り付けがかっこよさとかわいさが良い塩梅でめっちゃ好きです。

BEYOND THE DREAM~DRIVE A LIVE(両日)

 最後の方泣いて脳が混乱してたみたいで悔しいことにぜんぜん覚えてないです……それくらいに両日セトリが凄かった……

 ただ初日のドアラで益山さんが古畑さんをおんぶしててさくらフェス~~~~~~!!!!!!ってなったり初日のビヨドリかドアラで矢野さんが小松さんを見てニコニコしてたりするのはなんとか覚えています。

 あと最終日のドアラで個人的に大事件だったのが、村瀬さんが階段上にいたFRAMEの増元さんに一人駆け寄って抱き付いてそれに気付いた矢野さん古畑さんが村瀬さんを追いかけて階段上に駆け上がりFRAMEともふもふえんでハグし合っていたのが やばかった……志狼君が龍君に抱きついていてあっこれビークロだ……大神ラグナと焔コウガの師弟コンビだ……と私(当ブログに感想文上げたくらいビークロイベが好きです)が半ば呆然としている間にどうもセンターステージで四季と漣がWD2016の再現をしていたらしく。歓声が上がってようやく気付きました。目がもう一対欲しい。


 両日のもふもふえんの披露曲をユニット単位で見た時、「これはもしや福岡までかけてもふもふきんぐだむと最近のもふもふえんの再現をする気なのでは?」と感じました。
子供向け番組のOP曲然としたはぴきらパークに始まり、ED然としたもふぼで〆て合間に新曲とソロ曲、EDの後はもふもふえんが同じ事務所の仲間と歌う合同曲。

 もふもふえんは毎週の冠番組の収録をしながら他の仕事も精力的にしており、その中にはもちろんソロ活動も含まれています。

 そしてそれが最も顕著だった時期が、2016年10月のオリピ01イベから2017年6月のオリピ05イベです。

 この間、もふもふえんのメンバーはオリピ01、オリピ03、VD2017、WD2017、オリピ05にそれぞれ登場します。

 なんとこの期間、イベント内に登場したもふもふえんのお仕事は全て他ユニットのアイドルと一緒のソロ活動でした。

 5月の「Double Wing Live」でWとの共演で久々の全員集合になるまでです。

 書いてて自分でもびっくりしたんですけどまじかよ。なんと半年以上、ゲーム内イベントとなったお仕事がソロ活動です。

 もちろん雑誌内に他のメンバーが登場することはありましたし、イベストやカード台詞で言及もされています。また、ソロ仕事以外の時は事務所でいつも一緒にいる事が描写されています。

 しかしもふもふえんはオリピが始まるまで越境イベに一度も参加したことが無く、それまで個別で芸能活動をしていた3人がユニットを組んでそしてアイドルになってからは初めて、ソロ仕事が続く期間となりました。

 そしてこの半年強がもふもふえんに確かな変化をもたらしました。

 それぞれのソロでの仕事の成功が互いに刺激を与え、友達・仲間でありながら一番身近なライバルとしての意識も少しずつ強くなっていくのです。

 北海道でのライブを成功させた志狼の姿と直央の応援・事務所の仲間の存在が名古屋のライブでかのんに勇気を与え、オリピを前にバレンタインのイベントで年上のアイドル達に囲まれて初のソロ仕事に挑んだ直央の姿に志狼が対抗心を燃やしてホワイトデーのイベントでは舞田に女子をときめかせる方法を教わり……。

 そして、最近のモバゲー版では少しずつ直央の中でも2人に対するライバル心が芽生え始めており、それが最初に顕著に現れたのがオリピ05イベでした。

 あまり得意ではないダンスをもっと上手くなりたいと、直央が漣に対してダンスを教えて欲しいと勇気を出して頼み込むのです。頼むならもっと優しくてダンスも上手い享介や玄武、雨彦でも良かったはず。しかし直央はあえて事務所で一番身体能力が高く誰に対しても妥協の無い漣を選んだのです。結果2人は子弟関係となるのですがその辺は是非イベストを読んでください。オリピ05を経て直央はアイドルとして一回り大きくなり、「2人に負けないくらいもっと輝きたい」という思いを強くし始めます。

 だからこそ個人的に期待しているのが、仙台での志狼ソロ・漣ソロからの福岡でのかのんソロ披露・そして直央ソロ初披露です。

 誰よりもビッグになりたい志狼が勇気を出してたった一人のステージでもふもふえんソロ披露の先陣を切った姿は、オリピ01と重なります。

 ゲーム内では彼が先陣を切ったことでかのんは勇気を出して年上のアイドル達を束ねる座長として名古屋のステージに立ち、直央は2人に対する小さなライバル意識を自覚して更なる高みを目指すようになります。

 3人でいつも一緒にいるからこそソロの仕事でいっそう互いの凄さを感じて仲間意識だけでなくライバル意識も強くなる……福岡での確実なソロ披露を予感させる仙台公演のもふもふえんからは、そういったストーリーの予兆のようなものを感じました。

 

 リアルの世界の「男性声優3人によるユニット」としてのもふもふえんは、成人男性3人が歌声や表情だけでなくダンス・体の動きで「可愛い男子小学生アイドルユニット」の表現を突き詰めた結果、実際にステージに立っている演者さん方の成人男性の体格の向こうに確かに小さくとも大きな存在感を放つもふもふえんの姿を見せてくれています。正直身体表象とか演技・演劇論の分野で誰かに真面目に研究して欲しい。

 SideMだけでなくアイマスのライブで要求されているのは「自身が演じるアイドルの声で歌えること」だけでなく、「肉体による表現を使って自身が声を担当するアイドルを演じることが出来ること」つまり声優以前の役者としての部分だと個人的に思っているのですが、SideM3rdはこれまでの4公演の演出を通してそれを非常に顕著に感じています。

 「肉体による表現」というのは、ダンスの振り付け・立ち姿・外見を寄せる・アイドルが使用する楽器を演奏する等々演者さんやアイドルの特性によって多岐に渡る所なのですが、前述の通りもふもふえんはユニット全体としては体の動き全般による男子小学生の表現という手法を取っています。

 SideM3rdの場合、演者さんが数々のステージを通して成熟させてきた「肉体によるアイドルの表現」から更に一歩踏み込み、100を越えた楽曲数・初日以外の6公演の出演アイドルを少数にすることで可能となった「自在なセットリストによるストーリー性」を付加することで、アイドルの現実感を否応無しに高めるという演出意図が垣間見えます。

 また、3rdで複数公演参加するアイドルは持ち歌の披露日を分けることでそのユニットの在り方や持っているストーリー性を際立たせる手法も取られています。

 例えば全ユニット・ソロ曲を両日で歌った虎牙道。仙台初日で最初に披露する曲に今の虎牙道のあり方を表現している未発売の新曲「LAY OF RIGHT」を選び、3人での「強く尊き獣たち」からそのまま道流ソロ曲。そして2日目はなんとReason!!の後の実質1曲目にLOR、更に漣ソロタケルソロを連続で披露してから幕張初日の演出にゲームロード画面を演出に追加した「情熱…FIGTER」。これだけでTHE 虎牙道を仲間として繋ぐ道流と、同じユニットでありながらライバルとして火花を散らすタケルと漣という関係性が一目で分かる演出になっていました。この3人はソロの演出も全て三者三様で違ってとても良かったです。(虎牙道に関してはPというよりただのファンなので解釈間違っていたら申し訳ないです)

 そして仙台両日でユニット曲は合同曲も含め全曲披露しながらも残るソロ2曲は披露しておらず、先まで延々と語ったように今のゲーム内でのもふもふえんと重なるストーリーが動き出す予兆を感じさせているもふもふえんですよ。

 もしかしたら福岡でとんでもないものが見られてしまうかもしれないです。
 

 福岡公演はもふもふえんと共演が多くて縁深いBeitのピエール・みのりが一緒です。S.E.Mやカフェパレも印象的なイベントで共演しています。漣のユニットである虎牙道は3rdツアーでもふもふえんとずっと一緒。まだユニット単位での共演経験がないLegendersも、クリスはかのんと、雨彦は直央とオリピで共演しています。ついバックダンサーの人選にも期待したくなってしまうところです。

 その上福岡公演が開催される3月25日は直央の誕生日。福岡の総合MCが矢野さんになるのではという予想も上がっています。期待しすぎは良くないと思いつつも、仙台公演が期待の遙か上を凄い勢いで越えていったので、濃いメンバー揃いの福岡公演にも期待しています。福岡までとっくに1ヶ月を切っているので、心の準備をしっかりしておこうと思います。

 もふもふえんはいつもプロデューサーやファンをびっくりさせてくれます。まさしくおもちゃ箱をひっくり返したような、何が出てくるか分からないワクワクを与えてくれるユニットです。心して待とうと思います。

 まずは、最高の仙台公演をありがとうございました。

 福岡公演、プロデューサーとして、ファンとして、期待しています。