雨降ってなんとやら

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色んな話をします。

【第十四幕ネタバレ有】スタミュ OVA第二巻先行上映会&スタッフトーク 東京20:30~レポまとめ

スタッフトークの内容を、聞きながら取ったメモと記憶を頼りにまとめました。途中でメモを取るのを諦めた部分や口調違い、曖昧な部分もありますので、他の方のレポなども参考にしてください。

トークの合間合間でのスタッフさん同士の会話も仲の良さが伝わってきてほっこりしたり笑わせていただいたりしたので、その辺りも可能な限りレポしています。

なお、このレポは第十四幕のネタバレを含むのでご注意ください。ネタバレ無バージョンはこちら

k-iruka417.hatenablog.com

 

登壇されたスタッフさんは以下、このように表記していきます。

 

監督・多田俊介さん:監督

シリーズ構成・ハラダサヤカさん:ハラダさん

作詞家・くまのきよみさん:くまのさん

総合プロデューサー・杉本美佳さん:杉本P

トークショー司会&音楽プロデューサー・藤平直孝さん:藤平P

 

第十三幕・十四幕終了後、まず藤平Pが登壇。藤平Pの紹介で、他の四人も登壇。監督とくまのさんはイベント公式グッズの星のペンライトを持っていました。

 

OVA本編・新作ミュージッククリップについての話

 

監督「『また来年』で終わった一期の締めくくりとしてのOVA。華桜会の卒業まで描くことで、十三幕・十四幕で一区切りすることが出来たので、そこで満足できるような内容にした。二期は更にそこから先を描いて行くことになります」

 

ハラダさん「一期の段階で描きたかった事、やり残したことは全て描けました。『スタミュ』の裏テーマである先輩後輩の縦の繋がりもじっくり描けた。(OVA制作段階では二期が決まっていなかったので)これが最後のチャンスかもしれないという気持ちで書いた。その割に本編だけでは分からない(第一期五巻特典ブックレット、鳳・柊対談で名前が登場している)魚住先輩の名前が出たりしていますが、魚住先輩はこの先の可能性の一つとして描きました。登場させることが出来て嬉しかったです」

 

くまのさん「十三幕は新曲だらけ。OVAのEDはチーム違いで替え歌にして、大切な先輩を送り出す歌として先輩を思う歌にしました。皆さんには感謝の思いでいっぱい。OPをどうするか考えた時、スタミュのキャラクターを見て、それぞれのキャラクターにカラーがあって、色んな色が散りばめられてスタミュが出来ているんだと考えた時にサビの『夢はナニ・イロ』が浮かんだ。『フィナーレは僕たちの胸に』は、初めから暁からスタートして次に鳳、という指示があって大変だった(テレビアニメ一期だとそのような指示はなかったので)。一期の時も、ミュージカルパートで『ここを使うんだ』『ここでサティ…⁈』と驚いた」

監督「『SATISFY』は『スタミュ』に番組として爆発力が欲しかったので、二番の歌詞をあそこに持って来ました」

くまのさん「Tシャツにもなりましたもんね!」

(場内拍手)

藤平P「ここで拍手起きるんですね……⁈」

 

監督「『SING A SONG! MUSICAL!』は、ディズニーランドの夜のショーのように、夜に校舎の前で皆の前で踊っているという設定で作りました。黒い燕尾服という衣装は、最上級生としてのアダルトさが出ればいいなと思ってああなりました」

 

 

OVA第二巻特典について

ブックレット特典の対談企画について

ハラダさん「星谷・那雪・ゆうき・つむぎ対談は、ゆうきとつむぎの、team鳳のそれぞれのメンバーの印象なんかのガールズトークに、男二人が翻弄されている感じです。

海斗・遥斗・辰己・申渡対談は、とってもとっても月皇がやり辛そう。お兄さんと他二人は好き勝手やってます。海斗・辰己・申渡の三人は付き合いが長くて気心も知れている者同士なので、三人同士の会話は書いていて楽しいです。辰己・申渡から遥斗に孫弟子目線の質問をぐいぐいしたりもします。今まで聞かれなかったような情報も出せました」

特典ドラマCDについて

ハラダさん「すごく楽しかったです」

in 漣家について

ハラダさん「漣家の道場・家庭事情を描いています。鳳が凄い手土産を持って行く。バカやってる高校生の華桜会を描けました」

in 空港について

ハラダさん「第十一幕でteam鳳が出掛けた遥斗の主演ミュージカルのパンフ撮影の実習の際、遥斗が星谷以外のteam鳳のメンバーとどんな話をしたのか、ということがドラマCDやブックレットで出ます。月皇もびっくりな会話がありました」

 

おすすめの台詞は?という質問に

ハラダさん「in 漣家だと、貴重な鳳のツッコミ『まだあるの?』という台詞。俺が突っ込まざるを得なかった、という感じです。諏訪部さんの芝居もあっていい感じ。

in 空港は、二回目の『海斗』ですね。役者としての先輩ではなく、本当の兄としての『海斗』が聞けます」

藤平P「発売前で会場の方誰もドラマCD聞いてないのにピンポイントすぎますね」

杉本P「そうですよね、もっと大まかに語れと」

質問コーナー

(このコーナーについては可能な限り解答元も明記していきます)

藤平P「言えないことはノーと言います!僕笑わせに行きますからね!」

杉本P「なんでハードル上げるの?」

Q.天花寺は私服が和装のイメージが強いですが、パンツもふんどしですか。

A.監督「キャラクターデザインという作業は、目に見える表面的な部分だけでなく体のデッサンやラフ画なんかも描くのですが、デッサンにふんどしを描いている人はいませんでした」

杉本P「そんなラフ画回って来た事はないですね」

結論:天花寺はふんどしではない

Q.星谷君は憧れの人にいつ気付くんですか?気付けるんですか?

A.監督「スタミュの方向性を決める重要な質問ですね。スタミュは出したネタは全て拾っていくという稀有なアニメらしいですが、星谷も……」

 ハラダさん「一話のあのアバンを作ったからには気付かせたいですね」

 監督「多分どっかで気付く。二期なのか三期なのか四期なのか五期なのか分かりませんが……」

 杉本P「三期まだ決まってませんからね⁈」

 藤平P「『三期は』ということは四期は……⁈」

 (会場ここで拍手)

Q.第十三幕で星谷・那雪のメガネが似ていたのには何か理由があるんでしょうか?二人で買い物にいったとかでしょうか?

A.あれは天花寺のメガネのストック。二人が掛けていたから天花寺はメガネを掛けていなかった。同じ人のメガネだからデザインが似ていた。

 藤平P「天花寺メガネ何十本も持ってそう……」

 ハラダさん「でも星谷と那雪は一緒に買い物はよくすると思います」 

Q.月皇君のパトロンになる方法を教えてください

 杉本P「いろんな人がいますねえ……」

 藤平P「(結婚したい人とかもいますよね、という話になり)我々は結婚相談所じゃないですからね!」

A.パトロンとかは月皇は嫌がりそう。プロになった時に一番のファンになるのが、彼にとってのパトロン。公演が決まったら何回も通うとか。出待ちとかお金を渡されたりとかは嫌がると思う。

 その中で遥斗は月皇家に稼いだお金を入れているのか?という話に。月皇家はお金があるので多分入れてない。その流れで何故か空閑家にお金を入れる遥斗の話になる。

 ハラダさん「遥斗からのお金めっちゃ怖い」「裏がありそう」(これはハラダさんではなかったかも……)

 もちろん空閑は、遥斗からお金を渡されても受け取らない。

Q.ハラダさんがTwitterでツイートしていた「天花寺、ちょっとジャンプしてみろよ」の詳細を教えてください。

杉本P「監督とハラダさんにTwitterを始めていただいたのは、『スタミュ』をなんとかして広めるため。二人ともTwitter見もしないしやれもしないのに、初めていただきました」

初めの頃は(今でも?)ツイートのやり方を杉本Pにいちいち確認していたそうです。可愛い。

 

天花寺、ちょっとジャンプしてみろよ」が生まれたのは、札幌の上映会・スタッフトークのために北海道に行った時、回転寿司で打ち合わせなどをしていた時に「天花寺・空閑・回転寿司」の組み合わせがなんだか楽しくなってしまった生まれた妄想。

 (この時、監督か杉本Pがこれから二期の本格的な作業が始まって監督や作画担当が痩せていく……と仰っていました)

 

 以下、「天花寺、ちょっとジャンプしてみろよ」の概要。

空閑が天花寺を回転寿司に連れて行き、天花寺に全皿制覇させて自分は天花寺が注文した分のうち一貫を自分で食べる。「天花寺、この皿の色知ってるか?」とか言う。

天花寺、ちょっとジャンプしてみろよ」は、「in 空閑家」のような空閑なりの茶目っ気。天花寺は小銭をじゃらじゃら持ち歩いたりしないので、ジャンプすると服の中からブラックカードがバラバラーっといっぱい出て来る。そして天花寺は空閑にたかられているとも気付かず、空閑にいいものを食べさせている。

 空閑からの誘い文句は「天花寺、(バイクの)後ろに乗せてやる」「ダチを後ろに乗せるのは初めてだ」。天花寺は「ダチ」と言われると弱い。

 星谷・那雪は天花寺がたかられていることに気付いてハラハラしているし、虎石は遠くから見ながら「梨園の貴公子にたかるなんてマジウケる~ww」と爆笑しているし、申渡は「大丈夫なんでしょうか……」と心配している。

Q.戌峰は両親からワンワン軒を継ぐよう言われたらどうしますか?

A.ハラダさん「むしろ両親が継がせません。どうかミュージカル俳優になってください!という感じ」

 戌峰の両親はワンワン軒の「オーナー」で、本場の中国の方を料理人として雇っている。

Q.卯川は寝る時どんな服装ですか?

A.監督「描いたことはないんですけど、僕からオーダーするなら普通にボタンのパジャマにします」

寮はトイレ・風呂・洗濯共用なので、夜の寮の廊下でパジャマにスリッパの可愛い卯川が見られるかもしれない。(実際に描けるかどうかは分からない、とのこと)

Q.虎石はなぜ男友達が多いのでしょうか?男に嫌われるタイプなのでは?

藤平P「虎石は男から見てもいいやつですよ!」

監督(?)「虎石は男には嫌われませんね」

もちろん彼女を取られたとかになったら話は別。

ハラダさん「スタミュは各キャラクター毎での関係性をきちんと決めているんですが、星谷・虎石は各チームの外交役のようなもので、チームメイト・友達で接し方の線引きをしていません」

Q.鳳と柊が双子ということを知っている人はいますか?

A.現役生の中では誰も知らない。第九幕の回想時点だと、二人からしても言って回りたいことでもなかった。

二人きりの時でも基本的に苗字で呼び合う。そっちで慣れてしまった。

Q.一年生の鳳はローファーを履いていますが、三年の鳳は紐の革靴を履いています。この違いは何でしょうか?華桜会ドレスコードのようなものですか?

(なんて細かいことに気付くんだ、とスタッフ場内騒然)

A.ドレスコードと言うより、自分を主張できる立場になったということの現れ。見れば分かる通り華桜会ドレスコードは無い。

この時、楪の格好がだいぶ奇抜、と言う話になり、

 

監督「楪は、鳳や柊や漣が男らしいスタンダードなカッコよさだったので、そうじゃないカッコよさを狙って、キャラクターデザインの渡邊さんに『とりあえず高見沢で』とオーダーしました」

 

高見沢で、と監督が言った時場内大爆笑でしたが皆納得している様子でした。

Q.華桜会の五人が同じ舞台に立つ事はあるのか?

A.監督「『SING A SONG! MUSICAL!』のミュージカルクリップがそう。『SING A SONG! MUSICAL!』ではあえてお客さんを映していません」

ここから、演出についての話になりました。

「『SING A SONG! MUSICAL!』の演出はライティングに非常に拘りました。ライティングに拘ったのは第十二幕の『星瞬COUNTDOWN』もそう。雨粒とライトの組み合わせに拘っていて、あの場面のキラキラは、雨粒にライトが反射したお客さん目線の輝きなんです。ライティングの表現は非常に難しいのですが、表現のために作画には拘っています」

Q.監督に質問です。ミュージカルパートの超演出はどうやって考えていますか?

A.監督「(超演出とは言われるが)普通にナチュラルに、カッコいいと思ってやってる。第一幕の『我ら、綾薙学園華桜会』のコンテを切った時、『これはアイドルがステージに立って踊るのとは違う、ミュージカルなんだ』『劇的なものなんだ』『内面を表す映像が必要なんだ』ということをスタッフに伝えたところ、他のミュージカルパート担当の演出達も全員放っておいてもいわゆる超演出をやり始めました」

この時監督から、華桜会のご登校を出迎えているのは二年生だという話が出ました。

 

ここで時間が押しているという事で一回プレゼント抽選タイムを挟みました。

抽選タイム終了後、少し時間もいい具合に残ったという事で質問をもう一つ。

Q.「SING A SONG! MUSICAL!」と「我ら、綾薙学園華桜会」の振付が似ているのはなぜでしょう?

A.藤平P「振付師の方がこの場にいないので、答えられる範囲で答えていきます。振付の発注はいつも僕からしていて、『SING A SONG! MUSICAL!』の振付を発注する際も、『華桜会と言うブランドを表現する上で、似ている振付や彼らにしか出来ない事を入れるといいのではないかと』とオーダーしました」

監督「上がって来たダンサーさんによる実写の動画は必ず本編サイズ全部のダンスが収録されていますが、どこを使うかは演出が組み立てて決めています。必要な演出のために何度か角度を変えて撮影し直すこともあります」

ダンサーさんは動画の最初に必ず担当するキャラの名前を『鳳でーす』『暁でーす』とか言うらしい。藤平Pいわく、この時の監督のダンサーさんの物真似が似ていたらしい。いつも同じダンサーさんが同じキャラを担当している。

桜会ダンスには指先まで拘っていて、揃っているように見えて実はバラバラだったりするので、発売後は一時停止もしたりしてじっくり見てほしい、とのこと。

最後の挨拶

最後にそれぞれから〆の挨拶。確実にこれは言ってた、というところだけ。

この段階でかなりメモ取る力が尽きてたので、他の方のレポも参考にしてください。

 

監督「熱心に応援していただけるファンの皆さんとこうして交流できる場は我々にとっても楽しみ。仕事とは思ってないですからね!二期でもこういうことが出来るよう、応援していただけたらと思います」

ハラダさん「現在二期のシナリオで佳境に近い事をしている時期で、特に鳳と遥斗の話をしていると込み上げて来るものがあります。鳳に何を言わせるかで半分くらい頭がいっぱい。今情緒不安定になってやっていることが来年形になっているので、楽しみにしていてください」

くまのさん「皆さんの全部見終わった後の溜息のような声を聞いて、ぐっとくるものがありました。実りある二巻になったと思います。二期でも是非(藤平Pの方を見ながら)、ハニトラやキラメキラキラ☆みたいな楽しいのをやらせてもらったらいいなと思ってます」

杉本P「『最後のアレ』で感無量になりました。皆さんと共有できて幸せです。(この後、皆さんの中でスタミュが何かをお届けできるものになれば、と言っていました。曖昧で申し訳ないです)」

藤平P「沢山の楽曲を生み出させていただきました。是非、音楽も楽しんでほしいです。フルバージョンも含めてのミュージカルソングなので、是非フルでも聞いてください。僕達の五人でチーム多田・華桜会のようなもの。僕達の後ろに本当に沢山のスタッフたちがいます。僕らが止まったら全体が止まってしまう。絶対最後まで走り続けるので、応援していただければと思います」

 

 この挨拶でトークショーは終了。

 上映会、そしてトークショーと、スタッフの皆さんの愛と熱がたくさん感じられました。制作陣がスタミュの事を沢山愛してくれていることが伝わるから、スタミュと言うコンテンツは温かいと感じる事が出来るのかな、と思いました。

拙いレポでしたが、ここまでありがとうございました。