雨降ってなんとやら

雨降ってなんとやら

色んな話をします。

歳末書き残し記事棚卸し「実写版の推しが最高だった」

公開二日目に見に行って満足して帰ってきてTwitterでも絶賛したのにブログに感想書くの完っ全に忘れてました、実写版BLEACH
気が付いたら円盤発売されて手元に届いてた。
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という訳で今年中に書き残した記事をなんとか棚卸しして書こう、今年中は無理でもせめて平成の間に書こうと思い立ち、まず書くべきはこれだと思いました。

実写版BLEACHがめちゃめちゃ良かった、そして石田雨竜に実装された立体のガワがめちゃめちゃ良かった話です。
k-iruka417.hatenablog.com

この記事でも書いた話なんですけど、雨竜は舞台版にいないので実写版以前までは3次元の肉体・立体のガワが存在しませんでした。
当方BLEACHの最推し石田雨竜、なんならオタク人生最推最重レベルの推しも石田雨竜なので率直に言って実写版公開前までは胃が痛かったです。
いくら演じる人が吉沢亮さんという凄まじく顔の美しい方で体格が石田雨竜役として完璧と言えど、蓋を開けてみるまで何が起きているか分からないのが漫画の実写版の怖い所です。
ついでにこちらはありとあらゆるメディアに「石田雨竜」の文字が踊るのに慣れてない。インタビュー記事読む度に謎の動悸に襲われる。落ち着け、記事のメインはあくまで吉沢亮さんだ。仮面ライダーフォーゼ面白かったです。

で、見に行ったわけです。公開2日目に。
その時期は仕事や他のイベントがかなり忙しく、見に行けても1回だけだろうというレベルだったのですが、なんとか早めに見に行きました。

大好きな漫画の実写版である以上ちゃんと見届けなくてはならないという謎の使命感、舞台版にもいなかった推しを出してくれた映画に感謝の気持ちを込めて興行収入に貢献しようというこちらも使命感。

そして昼過ぎに終了の回を見終えて映画館から出た私は、大変満足しながら映画館近くの蕎麦屋で蕎麦を食べていました。
いやあ……良かった……ちゃんと原作読み込んでる人が作った映画だった……。
アクションやCGのレベルもかなり高かったけど脚本の原作再構成がちゃんとしてて本当に安心した……。それにキャストの演技がちゃんとそのキャラを捉えた演技で感服。特に浦原喜助役の田辺誠一さんに金一封送りたい。送れないからかっこいい犬スタンプ買いました。

そして吉沢亮さん演じる石田雨竜がまためちゃめちゃ良かったわけです。
原作ド初期の雨竜が纏っている何を考えているか分からない雰囲気ととんでもない分厚さの心の壁をきちんと演技で表現していましたし、いち原作ファンとして一護との共闘シーンは最高に胸が熱くなりました。円盤デジパック内側の件は本当にありがとうございました。

何よりも霊弓を構える姿があまりにも様になっていて、アクションもかっこよくて、「石田雨竜の肉体」として完璧で、「あっこれ……私がずっと見たかったのはこれ……私はこれを見るためにここまで生きていたのかとしれない……」と劇場で泣きました。
勿論そんな訳ないのにそう思わせるくらいに、吉沢さんの石田雨竜としての説得力は強かったです。
凄い……本当にめちゃめちゃかっこ良かった……霊弓のCG再現度の高さも立ち姿も完璧すぎるじゃないか……多分この世界線の雨竜は「弓の持ち方を間違えてると言われてもずっとこれで覚えて来たし」みたいな事言わないな……実際弓の持ち方世間一般の持ち方通りだし……原作最終巻まで弓の持ち方世間一般と逆なまま戦い抜いた原作雨竜も勿論最高だけど……。

そして実写版の雨竜の特筆すべき強さはやはり「国宝級に顔が美しい」事だと思うのです。
石田雨竜、そもそも原作中では容姿が世間からどう見られているかについてメガネを掛けていること以外の言及はほとんどありません。
雨竜と顔立ちがよく似ている父親の竜弦が高校時代に女子生徒から「カッコいい先輩」として憧れられていたという描写はあるので、多分雨竜の顔立ちも作中世界ではそれなり以上に整っている事になるのであろう、と推測出来る程度。
一応、贔屓目込みの読者目線で雨竜の顔は整っているとは思っていました。アイマスだったらクール・フェアリー・インテリの青一色、ポケモンだったらこおり/エスパーみたいな顔です。
それでも作中で誰かが言及してる訳でもないので、私は「作中世界での認識は知らぬが私は彼の事はめちゃめちゃ顔が良いと思ってる、作中世界ではそうでもないのかもしれないが」と思い続けておりました。

そこへ実写版が吉沢さんの演技でもって提示してきた「凄まじく顔の良い石田雨竜」の概念。
私の中でパラダイムシフトが起きました。

あ……彼、世間的に見ても顔が良いという認識で別に問題ないんだ……。
 
オタクは何故推しの顔がいい事を公式に認められると喜ぶのか。主語がでかい永遠の謎です。
そもそも吉沢さんの実写版の雨竜としての演技の完成度の高さが無ければ「凄まじく顔の良い石田雨竜」という概念に心囚われることは無かった。囚われてしまった……2018年にもなって雨竜の新しい一面を見出せてしまった……。

吉沢さんの雨竜を見ていると湧いてくる、私の推しを最高にカッコいい男として演じてくれて本当にありがとうございました、という思いと、吉沢さんの演じる雨竜をもっと見たい……一護に対してどんどん遠慮が無くなり時に可愛い面を見せるようになる雨竜を見たい……という我儘。
実写版の雨竜は本当にド初期の頃の彼がベースです。そこから彼にとって一護の傍らに在る事の意味がどんどん大きくなっていくのがまた熱くエモいのです。吉沢さんはそれを理解した上で実写版の雨竜を演じていたから最高なのですが、やっぱりこの先も見たいです。その先の先に行き着いた所にLINEスタンプになったあの台詞があるわけですから。

何はともあれ今回の実写版は本当に吉沢さんの雨竜が良かった。
10年来の人生最推しに素晴らしい演者さんが付いてくれて本当に良かった。
この記事で言いたいのはそれだけです。
新しい視点から雨竜を見る事が出来たのもあるし、雨竜の事をよく理解しているのをインタビュー等から感じる方が演じてくださったのが本当に嬉しい。
最近だと円盤特典映像のインタビューで一護を太陽に例えた上で雨竜を月と言っていましたが、はい……それです……ほんとそれ……。

最後にもう1つ。
映画最大の見せ場の1つ、駅前ロータリーのグランドフィッシャー戦の背景のバスの行先表示が原作で竜弦が院長を務めている「空座総合病院」になっていた小ネタ、石田家丸ごとのファンとしては満面の笑みにならざるを得ませんでした。アニオリで1度、原作で1度入院する羽目になり、両方とも脱走し(バウント篇のは別に脱走ではない)、隠し部屋で修行した事もある雨竜には非常に因縁ある場所ですからね。
そして実写版の雨竜、石田一族が滅びたという旨の話をしているけど、つまり竜弦は雨竜から一族にカウントされてないんだろうなあ……距離の遠さがある意味原作通りだなあ……と、勝手に背景まで想像出来てしまったのが良かったです。

取り留めのない感想になりましたが、いや本当に。
生きてて良かったし、雨竜を好きで良かったです。
生きてるといい事あるんだなあって思えました。
私の中では今年1番好きな映画で間違いないです。
素敵な映画をありがとうございました。