雨降ってなんとやら

雨降ってなんとやら

色んな話をします。

舞台版にもいなかった10年来の推しが実写化でついに立体化する話

 私とBLEACHの付き合いはかれこれ10年以上になります。
 中学生の時に友達に借りてハマったのがきっかけでした。周りのいわゆる腐女子やオタクの女友達はREBORN!派や銀魂派が多い中、私はBLEACHが一番好きでした。
 高校生になってからしばらく経った頃に大学受験に本腰を入れるために一度読むのをやめて、それ以来少し疎遠にはなりましたが。しかし完結の報を聞いてちゃんと読もう、と思って一度読んだところも改めて読んだ上で全巻ほぼ一気に読み終えてやっぱりBLEACH好きだな……と強く思ったのが、おおよそここ1年半のこと。
 それ以来はそれなりに追っていて、ソシャゲの方はアクションゲームが苦手なので長続きしなかったのですがノベライズは買っているし成田良吾先生版の連載も更新の度に読んでいます。
 BLEACHの好きなキャラでそのオタクの性癖が分かる、という話がTwitterで半年~一年に一回くらいは盛り上がります。この説は間違っていないと思います。少なくとも私の周りでは。
 私のBLEACHでの推しは石田雨竜です。これを比較的最近知り合った人に言うと絶対に納得されるし「好きそう」と言われるのですが、石田雨竜は私の二次元キャラクターに対する趣味の根幹部分を作っていると言っても過言ではないくらいの存在なので仕方ない。
 石田雨竜のどういうところが好きなのかと言われるとそれだけで新しい記事を1本書けてしまうのですが、今回の記事のテーマはそこではないので割愛。
 今回は、まだ公開すらされていないし公開日も未定、それどころか今日キャストが発表されたばかりの実写版BLEACHにおける石田雨竜についての話を少ししたいと思います。

 さて、アニメや漫画の実写版、特に日本での実写版というのは賛否両論、それどころか基本否の声の方が大きいです。それは正直仕方ないとは思う。たまに成功する例もある。しかし最近は、近年で特に大きい成功例の後に失敗例が立て続けに出て来てしまっているような状態なので、やっぱり大変な事に変わりはないと思います。
 最初に述べましたが私がBLEACHにハマり直したのはここ1年半のことで、ハマり直した頃にはとっくにBLEACHの実写化が決定していて、世に発表されていました。あまりにニュースに興味がないせいで知らなかった、もしくは見ていたとしてもすぐに忘れていたのですが、とっくに新刊コーナーから外されて棚に並んでいた単行本の帯で初めて実写化することに気付きました。
 実写化すんの?と普通に驚きました。でもすぐに、特に期待はしないことにしようと思いました。その理由は近年の「実写版」ラッシュの諸々から察して欲しいです。
 だからまあ、基本はスルーでいよう、実写版はあくまで原作への門戸を広げたりするための物とかで、なんか色々大人の事情が絡んでいて大変なんだろう。実写版はオタク向けの物ではないのだから、という認識がこの時の私には完全に出来上がっていました。オタクには2.5次元舞台というものがある。実写化も2.5舞台も駄目なら原作かアニメ版か自分に合うものだけ接取していれば良いのです。
 まあBLEACHの2.5舞台版であるところのブリミュに石田いないんですけど。

 さて、それから時は流れ、今日(2018年3月9日)の朝、実写版の石田雨竜役が吉沢亮さんになることが発表されました。

 まず思ったことが、「実写版に石田いるの?」でした。

 何故そう思ったのか、その発表を見てしばらく置いて冷静になってから自分でもちょっとびっくりしてしまいました。
 実写版で描かれるのがBLEACHの原作の序盤死神代行篇にあたるなら、石田は死神代行篇のいわゆるシナリオボス的な存在であり、その次の尸魂界篇に繋がる為の変化をもたらすキャラクターなので、死神代行篇には「いないとおかしい」のです。
 あとこれは最終章で明らかになる事ですが黒崎一護石田雨竜はそれぞれの父母からどちらかが生まれなければどちらかは生まれていなかったと言っても過言ではない、やっぱりちょっと過言かもしれないけどとにかくそれくらいのあれなんですけどそれはともかく。

 とにかく私は、誰が演じるかとか以前に実写版に石田雨竜がちゃんと存在することに驚いてしまったんです。10年来ずっと大好きなキャラクターなのに。BLEACHの中で描かれた黒崎一護の物語において彼が果たした役割の大きさを、キャラ厨として心底理解しているつもりだったのに。
 やっぱりBLEACHのキャラ人気を牽引していたのは死神だからグッズ展開も一護と死神中心だったし、ブリミュに石田もいなかったことが理由なのかなあ、と思います。
 最初に言った通りに、私とBLEACHの付き合いの間には少しの空白期間があります。その間に起きていた事はほぼノータッチです。その間に原作とアニメとソシャゲ以外で起きていた事、例えばグッズとかコラボカフェとかは、ほとんど把握していません。もしかしたら石田がハブられていない何かがあったもしれません。ただ、空白期間の間に再演されていたブリミュにもやっぱり石田がいない事は知っていました。
 私はBLEACHとの空白期間を抜けた後になってから、別作品の舞台版をきっかけに「2.5舞台悪くないなあ」と思うようになりました。なので正直、ブリミュに石田がいないことは心にちょっと引っ掛かるようになっていました。
 とは言えやっぱり、BLEACHに関しては「推しがいない事」が当たり前の状態でここまで来てしまっていたんだと思います。別にそれを悲しいことだとは私個人は思っていないのですが。
 で。そんなところに、正直あまり期待もしていないしスルーで良いかと思っていた実写版BLEACHにお前の推しが出るぞと。駅のホームで電車を待っていた朝、Twitterで、フォロワーさんのRTで知りました。
 まだ完全に動き始めていない頭に最初それはあまり響かず。電車に乗ってFGOで種火周回して脳がようやくきちんと起き始めて改めてTwitter見て、別のフォロワーさんから別の記事がRTされてようやく脳がちゃんと気付きました。

 実写版に石田雨竜がいる。
 2.5舞台にもいなかった推しがついに立体になる。

 物凄い大事件でした。
 先も言った「雨竜いるの?」の後に来たのは凄まじい混乱でした。
 はっきり言って俳優さんには詳しくないので、吉沢亮さんが演じると言われても名前だけは知っていたのですが全くピンと来なかった。とりあえず画像検索したら顔がめっちゃ良かった。「顔が良い」という一点において実写版と解釈が一致してしまった。
 正直なところ吉沢亮さんは私の石田雨竜に対する顔面解釈とは少し違う顔面です。原作やアニメの基本的な石田の顔付きは吉沢亮さんより少しきつめだと思ってます。初めての立体化としては十分に許容圏内だとは思いますが。しかしそれ以前にです。それ以前にですよ。吉沢亮さんの顔が良い。超かっこいい。
 そして2、3時間掛けて私はようやく冷静になって来ました。
 いやいや、顔が良いからと言ってどうのこうのの問題ではない筈。そう思うのが普通だと思います。
 でも「推しがハブられていない」の一点で大喜び出来てしまう上にすぐに演者さんについて調べ始めてしまう私は凄まじくチョロいのです。自覚はあります。

 吉沢亮さんめちゃめちゃ顔が良いな……。
 えっ身長171cmで運動神経抜群?!それは最早石田雨竜なのでは?!

 私のブログを普段から読んでくださる方以外でこの記事を開いた方は、実写化に対する批判的な意見が出て来るかと思ったかもしれません。もしかしたらそういう意見を求めてこのブログを開いた方もいるかもしれません。
 違います。

 私は、推しがついに立体化した事実にとてつもなく喜んでしまっているのです。
 その上、顔面で全てをねじ伏せてしまえるパワーを持つ上体格が石田雨竜と言っても過言ではない役者さんが推しを演じることがとてつもなく嬉しくなってしまったのです。

 いやいや言うてもですよ?日本での漫画アニメ実写版って基本お察しじゃないですか?上手く行くのって本当にごく一部だし正直BLEACHも既に怪しい雰囲気はあるじゃないですか?という意見もあると思う。それは正直私も思う。でもですよ。

 うるせえ!!こちとら10年前から推しが舞台版にもいない状況にもやもやしてたんじゃ!!実写版のキャスティングで喜んで何が悪い!!ここは原作者とノベライズ担当作家とソシャゲ運営と一部グッズ担当者以外から石田が忘れられてない世界線なんだ!!

 というのがもっともっと正直な所でして。
 ああ、原作ファンってこうやって実写版を見にわざわざ映画館まで足を運んでしまうんだなあ。
 映画そのものの出来に対しては正直不安で一杯ですが石田雨竜をきちんと出してくれる事に、新しい黒崎一護の物語に必要な存在としてくれる事に対しては本気で感謝しています。
 なので感謝している分ちゃんとお金払って見に行って、その上で何かあったらここなり映画レビューになりに書き込もうかと思います。コンテンツに対する発言権は金で買う物。

 何回も言ってますが石田雨竜はブリミュにいないので、俳優さんによって生身の肉体で演じられたことがありません。なので比べられる対象が誰もいません。
 吉沢亮さんが、アニメ版の杉山紀彰さんに次ぐ二人目の石田雨竜の演者さんなのです。杉山さん演じる雨竜も勿論大好きです、でも、新しいメディアで別の役者さんが解釈した雨竜を見られる事が正直本当に嬉しいし楽しみです。
 解釈が違うなら解釈が違ったなあと思うだけだし、解釈が合っていれば勿論嬉しいです。その辺はきちんと自分で見て判断したいと思います。
 
 取り留めもない散文になりましたがここまで読んでくださってありがとうございました。
 とりあえず今日からアマプラで仮面ライダーフォーゼ見ようと思います。