雨降ってなんとやら

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色んな話をします。

モバゲー版SideM「ビーストクロニクル~炎をまといし獣~」感想文

年の瀬を迎え皆様いかがお過ごしでしょうか。
突然ですがMobage版「アイドルマスターSideM」のゲーム内イベント「ビーストクロニクル~炎をまといし獣~」の感想文を書きました。
もうイベント自体はかなり前に終了しましたが、ゲーム内で思い出メモでストーリーが解放出来るようになったので感想文をこちらに掲載することにしました。
イベストやカード台詞、ゲーム内雑誌のネタバレを含むのでご注意ください。

このイベントは、「大人気TCG『ビーストクロニクル』、略してビークロのドラマ化にもふもふえんとFRAMEが出演、更にもふもふえんの橘志狼が初主演に抜擢される」というもの。
イベント予告の時点で王道ホビアニ主人公感抜群の志狼君がバナーにいたのでかなり期待値が高かったのですが、蓋を開ければそこは安心と信頼のSideM。「TCGアニメっぽさ」「ホビアニっぽさ」を追求したと思われる作中作の作り込みはばっちりでした。

ホビアニジャンル民としてぐっと来るポイントは沢山ありました。

まずこのビジュアルですよ。前髪メッシュ。正統派元気主人公。主人公の師匠。カードに本気の謎の大人達。理知的なライバルと生意気なライバル。木村龍君20歳が高校生役なの興奮する。
そしてこの役名。

ホビアニ感すごい。主人公の名前が「狼」「ラグナロク」から来てて炎属性でエースモンスターのモチーフがフェンリルなのとか志狼君のキャラクター性にもぴったりで凄くホビアニのエッセンスを分かってますね。「オーディーン」や「ヴァルキリー」といった北欧神話モチーフはどこでも大人気です。特にフェンリルなんて狼と言うことで志狼君と絡めてもモチーフが分かりやすいですし。個人的に苗字漢字名前カタカナなのもホビアニあるあるです。ビークロ自体はヴァンガードをモデルにしているのを所々で感じるのですが、作中の架空TCGではヴァンガードに対するリスペクトを込めつつ、ストーリーの中ではホビアニというキッズ向けジャンル全体に対する敬意のような物を感じられるイベントでした。

イベストも良かった。ユニット内では天才子役の直央君と天才キッズモデルのかのん君という二人の天才型に挟まれながらも常に努力を怠らなかった努力型の志狼君がついに掴んだ初主役というチャンス。プレッシャーを感じながらも全身全霊で役にぶつかる志狼君とそれを見守るプロデューサー。
「これを遊んでいる時は一人じゃない」と言う英雄さんのカード台詞も最高だった……目の付け所が流石ですよ。FRAMEの3人がもふもふえんと一緒になって事務所やカードショップでビークロを楽しんでいる様子もたくさん描かれていて、3人が仕事に対してとにかく真面目でありつつ楽しむことを忘れない姿勢を見てやっぱりFRAMEはかっこいいなあって思いました。
ショップにいた子供たちと一緒になってビークロを楽しむFRAME、好きなデッキを組んで楽しく戦うもふもふえん、そして全員仕事はしっかり真面目に。
初主演という大役を全うした志狼君は自身のステップアップを感じながら常に主役の重圧を抱えていた直央君の凄さを思い知りライバルとして尊敬の念を強くする。一方で直央君は初主演で堂々とした演技を見せた志狼君に素直に尊敬を覚え、かのん君も彼らより年下ながら常に堂々と立派な仕事ぶりを見せている、それぞれの在り方に志狼君はやっぱりもふもふえんはサイコー、と改めて意識する……王道中の王道の流れですが、志狼君の初主演仕事に相応しい締めでした。
もふもふえんは可愛らしくて仲良しな小学生ユニットという点がクローズアップされがちですが、それだけでなく全員が強いプロ意識と互いへのライバル意識を持ちながら仲間として友達として切磋琢磨し合っているユニットでもあります。もふもふえんのそういうところが好きなので、今回のストーリーはもふもふえんのそういう熱さが前面に押し出されていて嬉しかったです。
今回はイベストそのものが私の好きなホビアニ感があったと言いますか、「ホビーを皆で当たり前に楽しむ」「勝負も仕事も真面目に全力で」という、「世界の危機が絡まない平和なホビアニ」感がありました。
もふもふえんとFRAMEの初共演イベントがビークロで良かった。

ビークロイベとにかくめっちゃ良かったので読んでない人は思い出メモを使って是非読んでください。