雨降ってなんとやら

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色んな話をします。

眩い光放つ、唯一無二の星達――THE IDOLM@STER SideM 2nd STAGE ORIGIN@L STARS Day1 Shining Side 感想

 2月11日、土曜日。
 アイドルマスターSideMの2ndライブに行ってきました――と言いたいところですが、現地のチケットが取れなかったのでライビュ参戦しました。
 先日上げた記事にも書いた通り、私はPになってから1年になります。1stや超会議の映像は散々見たけれど、自分がリアルタイムで見るのは初めての、待ちに待ったライブ。例えライビュでも、心の底から楽しみ倒してやろうと固く決意して挑みました。当方姫野かのんPなので、担当の出番は2日目のBrilliant Side。なので1日目はまずPと言うよりファンとして好きなアイドル達のステージを見て、Mマスライブの、アイマスライブの空気感に慣れることが私の目標でした。
 いやあ、本当に楽しかったです。ですが正直、初日は初めてのライブにいっぱいいっぱいで記憶が飛んでいる部分もかなりあります。セットリストや他の方の感想を見て思い出した部分もかなりあります。ライブ後に食べたインドカレーが世界一美味しかったことははっきり覚えています。
 私の記憶の限り、セットリストに沿いながら感想を書いていこうと思います。それと申し訳ないのですがMCは感動したりなんだりで記憶がほぼないので省略気味です。
 なお、キャストの皆さんの呼称は、普段Twitterや日常会話ではニックネームだったり苗字+くん・さん付けだったりで呼んでいるのですがこちらの記事では一番最初に触れる時はフルネーム、それ以降は苗字+さんで統一します。

会場

 ライビュ会場は神奈川県某所のシネコン。シアター前の掲示ポスターが何故かミリ4thになっている(公演日時はSideM2nd)という謎のトラブルがあったりもしましたが、

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先行と一般販売で早々に満席になった会場なため、熱心なPが多く集まっている印象を受けました。男女比は4:6くらいで、「SideMは男性Pが多い」と情報としては知っていたものの、本当に多いことを実感して驚きました。
 ライブビューイング会場限定の録りおろし別映像は、High×Joker、彩、FRAME、Altessimo、Legenders、そしてDRAMATIC STARSと、この日参加するメンバーからの挨拶。衣装はライブパンフで着用していたもの。それぞれのユニットらしい空気感を見せながら、ライビュ会場のPの空気を温めてくれました。個人的には、都築さん役の土岐隼一さんを探す麗役の永野由祐さん、というとてもアルテらしい始まり方をしたアルテの挨拶が印象的でした。ライブの座長とも言えるドラスタの3人が挨拶の〆を担いつつもどこかぐだぐだになってしまうのも、むしろ彼らに慣れ親しんだPからすれば、担当アイドル達の晴れ舞台に緊張しているP達に不思議な安心感をもたらしてくれました。

前説・協賛読み上げ、そして開演へ

 特別映像が終わると、劇場のスクリーンに映し出されたのは会場の様子。1st以上に大きな会場に、ライビュ会場もざわつきました。
 そして急に聞き慣れない声がしたと思ったら、会場のスクリーンに映し出されたのは誰もが声帯実装を待ち望んでいたであろう315プロの事務員・山村賢のシルエット!あまりのサプライズに歓声を上げながら緑のペンライトで歓迎するプロデューサー達の姿に、この瞬間を待っていたという思いが感じられ、私も本当に嬉しくて緑のペンラ振りました。
 山村から前説として会場やライビュ会場への注意事項が紹介され、協賛読み上げへ。1stの時より企業名も増えましたが、特にPの声が声が大きくなったのは何と言っても「アイドルマスターSideM×山梨」ですっかりお馴染みの「yamanashi」のロゴが映し出された時。あんなに大声で自分の地元でもない県名を叫んだことは多分ないです。今後もMマスのライブ以外では無いと思います。
 OPでは、レーザーを使っていくつもの星が描かれ、それらの星々が集結して今回のライブロゴとなるという演出が。「今回のライブは今まで以上にお金がかかっている」と強く意識させられました。スクリーンに次々映し出される今回出演するアイドル達の姿に、わっと歓声が上がります。秋月涼君の姿が映し出された時の歓声が一際大きかったのは、きっと気のせいではないです。
 そしてスクリーンを背に現れたのは、もうシルエットだけで誰なのか分かる、ユニット衣装を身に纏ったDRMATIC STARSの三人。パっと会場が明るくなると、ステージ上にはいつの間にか今日出演するアイドル達が勢揃い。全員がそれぞれの個性をしっかり主張するユニット衣装を身に纏い、OPナンバーとして歌い始めたのはつい先日の2月1日に発売されたばかりの「Beyond The Dream」。
 天道輝役・仲村宗悟さんの「騒げ幕張!」という号令と共に大歓声と一糸乱れぬコールで応えるプロデューサー達。ドラスタだけでなくハイジョ、彩、FRAMEも衣装がリニューアルされ、それぞれのメンバーがライビュのカメラに抜かれる度にわっと歓声が上がりました。
 ビヨドリを歌い終えるとキャスト達が自己紹介と本日の意気込みを語りました。私はリリイベやお渡し会に一度も参加していないので、ワケ生と315プロnight以来のキャストも多くいたのですが、皆今日という大舞台に向けて緊張しながらもいい笑顔をしていました。榊夏来役・渡辺紘さんの「ひろひろだよ~」、紅井朱雀役・益山武明さんの「1、2、3、バーニン!」、黒野玄武役・深町寿成さんとの「身体の基本は?」「医食同源!」と言った最早お馴染みのコール&レスポンス(?)でPとのコミュニケーションもばっちり。その中でも涼役の三瓶由布子さんが挨拶すると、それまでのアイドル達とは違った意味での歓声も上がり、「お帰り!」と言う声も沢山上がっていました。
 ビヨドリに続く1曲目として先陣を切ったのは、センターとしての圧倒的安定感を放つドラスタ。「STARLIGHT CELEBRATE!」を満面の笑みと共に歌い、王道アイドル然としたキラキラした輝きを見せつけてくれました。「星の光」そして「祝福」の名を冠するこの曲は、初めて大舞台に立つユニットが多い1日目において、これまでSideMを牽引してきたドラスタから初ライブのユニットに向けての祝福だったのかもしれません。柏木翼役・八代拓さんがカメラで抜かれる度にその圧倒的な可愛らしさに心奪われ、ライビュ会場がざわつきました。
 続いて登場したのは、FRAME。「ニチアサのOP」とも形容される曲調の「勇敢なるキミへ」を、激しいダンスながら安定した歌声で朗々と歌い上げ、SideM2大肉体派ユニットの片翼として恥じない、力強いパフォーマンスを見せてくれました。(もう片翼は言うまでもないと思いますが、2日目出演のTHE 虎牙道です)「ずっと叶えたかった未来 それは今日なのさ」という歌詞が今日という大舞台に相応しく自然と涙腺が緩みましたが、「呼んでくれよ FRAME!」のところではP皆で力いっぱいFRAMEと叫ぶことができました。正直かっこよすぎてあんまり記憶がない。
 FRAMEのパフォーマンスが終わり、聞こえて来たのは汽笛の音。そして姿を現したのはそれぞれに大きなフラッグを手にしたF-LAGS。マリンモチーフを散りばめたバックの映像と共に、「夢色VOYAGER」を歌い、今まさに港から出航する船を思わせる爽やかなパフォーマンスを披露しました。三瓶さんはSideM唯一の女性キャストであることを微塵も感じさせず、最高に「かっこいい」アイドルの秋月涼の姿を見せ、九十九一希役・徳武達也さんは声に九十九先生らしい秘めた熱さを込め、兜大吾役・浦尾岳大さんはCDの歌詞では「今度は僕が笑わせたい」となっているところを「今度はワシが笑わせたい」と大吾の一人称に変えて歌い、プロデューサー達をはなまる笑顔にしてみせました。最後のキメのポーズでは、三人の持つ旗の色が変わり、CDジャケットのポーズを再現しつつ3人で1つのトリコロールを完成させるという粋な演出が。アイドル・秋月涼の、F-LAGSの新たな船出として最高のパフォーマンスでした。
 続いて登場したのはAltessimo。「THE 1st Movement~未来への二重奏~」を歌う二人の美しいハーモニー、バックのスクリーンに映し出される金色の音符や五線譜の乱舞、ステージに焚かれるスモークの中ステージ奥中央の階段に立ち、優雅に踊りながら歌う姿はまるでこの世のものでは無い様な美しさ。アルテが奏でる「天上の音楽」を視覚・聴覚の双方で実感できる本当に素晴らしい演出・パフォーマンスでした。CD音源の時点で非常に美しい歌声で歌っている二人ですが、今回のステージではその更に上を行く歌声を響かせました。
 アルテのステージに続き、うっすらスモークが残る中ステージに現れたのは、SideMで最も歴史が浅いユニットであるLegenders。イントロの時計の針を刻む音と荘厳なストリングスが流れる中、レーザーでステージの床に照射された時計。その上を時計の針のように静かに硬質に動いていた三人が、鋭いギターのリフと共に上半身を激しく揺らし、メタル調の前奏と共にステージに展開していく様は「衝撃」の一言。そして三者三様の熱い煽り。静が動に切り替わる瞬間の格好良さを見せつけられました。特にLegendersのセンターである北村想楽役の汐谷文康さんのパフォーマンスはクールながらも強い熱を秘めており、メンバー最年少ながらセンターを張る想楽の姿がしっかりと重なる貫禄がありました。葛之葉雨彦役の笠間惇さんは前髪に白いメッシュを入れていて陰陽師感大増量。古論クリス役の駒田航さんはMCや煽りに必ずしっかり「海」を取り入れつつ、まさしく鯨のような歌声を幕張の海に響かせていました。
 続いて「宣誓!」から始まるCD通りの口上と共にステージに登場したのは神速一魂。「俺達の最強伝説~一世一代、破羅駄威棲!~」をライブバージョンとして、コール&レスポンス大増量で披露しました。益山さんと深町さんの息ぴったりの熱くパワフルなパフォーマンスはまさに二人で一つの「神速一魂」。益山さんの長ランと深町さんの短ランという衣装の対比も素敵。「キュートなGood Smile!」は背中越しの笑顔が本当にすてきでした。いい、笑顔です……。ここからプロデューサーのボルテージは更に上がっていきます。
 そこに彩の「和風堂々~WAnderful NIPPON!~」とコール曲が続きます。和をモチーフとしたユニットながらポップで電波という不思議な魅力の楽曲を歌う彩のステージは、彩の三人のパフォーマンス精度の高さ、バックで流れる映像、そしてプロデューサーのコール&レスポンスによって華やかに彩られていきます。個人的に彩の強みの一つはキャストと演じるアイドルの身長差がほぼ一緒なところ。彩では一番小柄ながら跳ねるように踊りアイドルの声を維持しながら歌い続ける猫柳キリオ役・山下大輝さんの圧倒的ポテンシャル、大柄な体でパワフルながら自身が演じる華村翔真らしいしなやかさを時に見せるバレッタ裕さん、そして優雅かつ清廉にCD音源より更に進化している歌声を響かせる清澄九郎役の中田祐矢さん。掛け合いをしながら完璧なパフォーマンスを披露した彼らの姿は、最早本物の彩がそこにいるかのようでした。
 前半戦のユニット曲の締め括りとして雷鳴と共に登場したのは、1日目ではドラスタと並び唯一の1st経験ユニットであるHigh×Joker。ユニットロゴが映るスクリーンを背に佇む5人のシルエットの何とかっこいいことか。SideMでは現時点で唯一のタオル曲である「JOKER↗オールマイティ」を、ステージを縦横無尽に駆け回りながら披露しました。この五人が揃うとステージが狭そう。実際アンフィより狭かった気がする。ハイジョの特徴であるフレッシュさを残しながらもそのパフォーマンスには1stを経た故の貫禄が備わり始めており、まさに「ジョーカー」。冬美旬役の永塚さんが「ネコさん」の振りを今回は猫耳バージョンにしたりといったサービスも光ります。
 ドラスタ・神速・ハイジョによるMCを挟んで始まったのは、今回が初披露となるソロ曲メドレー。ソロ曲を歌うアイドルだけでなく、今回ソロ曲を歌わないアイドルがバックダンサーとして参加する特別仕様です。
 トップバッターはやはりこの人、天道輝の「THE FIRST STAR」。バックダンサーは朱雀役の益山さんと秋山隼人役の千葉翔也さんというフィジカルチームでした。仲村さんのよく伸びる力強い歌声とエネルギッシュなバックダンサー二人のステージは身も心も温めてくれました。というかこの人選めっちゃ温かそう。この3人の周りだけ周辺気温5℃くらい高そう。
 続いての曲は「ぴんとこな~蝶よ花よ~」。バックダンサーは都築役の土岐さんと旬役の永塚さん。バレッタさんの力強くしなやかで眼力鋭いパフォーマンスは、舞台の真ん中に立つ翔真さんそのもので、蝶を模したダンスは優雅ながら軽やか。ゲームでもさり気なく関係性があるこの三人の人選にニヤリとしたPも多いのでは。
 木村龍役の濱健人さんが歌う「Happy-Go-Unlucky!」は、もう龍君本人がそこにいると思わせる元気いっぱいのパフォーマンス。バックダンサーを務めた麗役・永野さんと古論クリス役・駒田航さんのダンスは残念ながらライビュではあまり見られなかった物の、最後に三人とも楽しそうに笑っていたのが印象的でした。
 そして圧倒的なパフォーマンスを見せてくれたのが猫柳キリオ役・山下大輝さんの「だいぶ・いんとぅ・にゅ~・わぁるど!」。キリオの声を完全に維持したままあの難しい曲を完璧に歌い上げ、その上キリオの特技である形態模写にちなんで「自分より前に歌った3人のダンスを即興で取り入れる」という言ってることもやることもレベルが高すぎて最早訳の分からないパフォーマンスに挑んでいました。やはり山下大輝は天才。バックダンサーは若里春名役・白井悠介さんと大吾役の浦尾さん。元気いっぱいかつコミカルなパフォーマンスで華を添えました。ところで白井さんがバックダンサーの一人だったのってやっぱり形態模写繋がりですかね……?
 そこから流れて来たのは、2nd開催数日前にゲーム内で試聴が公開されたばかりの九郎ソロ「流るゞ風の如く~和敬清寂~」。バックダンサー無しでしっとり歌い上げ、九郎君がそこにいると確かに感じさせるパフォーマンスを見せてくれました。竹林の映像が流れるバックのモニターや緑色の照明は、まるでステージが茶園になったかのよう。最後にマイクを置いて一礼する動作は指先までしっかりと神経が通っていました。清い。
 更に桜庭薫ソロの「Because」と、試聴が公開されたばかりのソロ曲のパフォーマンスが続きました。桜庭役の内田雄馬さんの圧倒的な歌唱力に桜庭が持つクールさの中に秘めた熱が乗り、絶唱と言っても良いほど。印象的だったのは、ライビュカメラから見えた現地のサイリウムの海。桜庭の個人カラーである青で染まる中でぽつぽつと光るドラスタのカラーであるオレンジが星のように輝き、まさしく「星空」でした。
 そしてソロ曲メドレーのトリを飾るのは、四季のソロ「サイコーCOUNT UP!」。握野英雄役の熊谷健太郎さん、信玄誠司役の増元拓也さん、想楽役の汐谷さんがバックダンサーを務めました。野上さんの四季としてのパフォーマンスのパワフルさはソロ曲でも勿論健在。バックダンサーのパフォーマンス力の高さも相まって、315にエネルギッシュなステージでした。「ムズかしそうなことはニガテ」の振りと表情が本当に難しそうなこと苦手そうで可愛かったです。
 ソロメドレーの後のFRAMEと彩のMCで中田さんが涙ながらに「歌詞が飛んでしまって…」と悔しそうに言っているところが本当に九郎君だと感じました。元々九郎君は好きなんですけどもう一日目だけで中田さんも好きになった。
 MCの後は315プロのCM映像を挟み、ライブはいよいよ後半戦へ。
 後半開幕一曲目は「DRAMATIC NONFICTION」。ここから全員衣装が変わり、315プロアイドル全員の共通衣装であるORIGIN@L PIECES衣装になりました。ライブやイベントの度に完成度を上げていくこの曲ですが、今回も前回披露された「ニコニコ超会議」でのステージを上回る完成度。今回はこれまでのドラノンとは異なり、間奏にダンスソロパートが追加されドラスタの三人がハードかつキレのあるダンスを見事に踊り上げていました。2番の「鏡の前の慣れない格好」は今回のライブではステージを活かして全員で階段に座りながら。ジャケットを持ち上げる仲村さんの振り付けは新衣装ということを考えると二度美味しかったです。
 続いては「Never end「Opus」」。個人的に一日目で最も印象的だった楽曲です。ペンライトを振るのも忘れて見入ってしまいました。曲調から想像される以上にダンスは激しく、ミュージカルのようにアルテの二人の心情がドラマチックに表現されていました。そして特筆したいのがこの二人の表現力の高さです。この曲に流れる悲哀・苦悩が、見ているこちらの胸が締め付けられるほどに歌声に乗り、そして永野さんと土岐さんの表情に現れていました。Cメロの至近距離から見つめ合いながら歌う様はもう圧巻。一度音楽を手離そうとした、けれども音楽を手離せなかった、そんなアルテの二人の出会いまでの物語が楽曲に乗せて綴られて、一つの物語を見ているかのようでした。
 「String of Fate」は腰使いがアダルトなダンスのインパクトが強烈。初日の腰枠でした。本当に新人なのかこのユニットはと思わせる存在感。「見えない糸を手繰り寄せる度に」の振りとかめっちゃ良かったんですけどあんま記憶がないです。あと階段に座って脚組む汐谷さんやばすぎませんか?あんな可愛い系の顔立ちなのに目つきは鋭く凛としてて完全に想楽君。レジェの三人ともめちゃめちゃにスタイルいいんですけどレジェ唯一の未成年メンバーである想楽君のエロいダンスとか脚組みとかもういけないものを見ている気分になる。興奮する。すいません。もう変態でいいです。
 そして本日最大の泣き所だったと言ってもいいF-LAGSの「With…STORY」。歌い出しから既に三瓶さんの目が潤んでいてもうこちらの涙腺もガバガバ。大きなトリコロールで染まった現地のサイリウムの海の美しさは言葉にできませんでした。ライビュ会場もトリコロールをやりました。後ろの方の席だったのですごく綺麗なトリコロールが見えました。私はSideMをきっかけにアイマスに触れたため、涼ちんのこれまでの歩みは知識として知っているくらいでした。それでもこの曲での三瓶さんや「お帰り」の声に、改めて秋月涼というアイドルの存在の大きさ、そしてアイドルマスターというコンテンツの大きさを実感しました。だってアイマスDSって8年前のゲームですよ?!ニンテンドーDSももう現役のハードじゃないんですよ……?!この日一番泣いていたのがキャストとしては一番の大先輩である三瓶さんだったのも、きっと2ndにかける思いの強さがひとしおだったからだと感じました。
 バラードゾーンの締めくくりは「OUR SONG -それは世界で一つだけ-」。ハイジョの五人がスタンドマイクで歌い上げました。バックのモニターで流れていたのは、ハイジョどころか全てのアイドルに声帯が付いていなかった頃に開催された学園祭イベントでのハイジョの五人の様子。ハイジョがまさに「青春」の体現であり、今までもそしてこれからも五人で、そしてプロデューサー達と共に歩んでいくのだと強く感じさせる演出でした。五人ともとても優しい表情で歌っていたのが印象的で、また曲の合間のエアバンドのパフォーマンスが1stより更にレベルアップしているように見えました。
 MCではAltessimo、F-LAGS、Legendersが登場。新衣装のそれぞれお気に入りのポイントは?という話になり、印象的だったのがこの時の笠間さんの話。全員の衣装の右肩の後ろに星が描かれていると語り、「この星はプロデューサーさんが肩を押してくれる場所にある。プロデューサーさんが肩を押してくれるから、僕達はアイドルになれる」と話してくれたのがとても印象的でした。
 そしてライブはついにラストスパートへ。
 ラストスパート1曲目はFRAMEの「MISSION is ピースフル!」。なんとトロッコでの登場となりました。「ST@RTING LINE」のCDジャケットを再現するかのような光景に震えが止まりませんでした。ライビュ会場から見ても分かる、一人一人に目を合わせながらサインボールを投げていくFRAMEのかっこよさ。とどめにライビュのカメラに向かってが熊谷さんが手を伸ばしながら「プロデューサー、手を繋ごう!」。かっこよすぎる。あまりにもガチ恋不可避。
 続いては神速一魂の「バーニン・クールで輝いて」。神速の二人のパフォーマンス力の高さはブレることなく、ひたすらかっこよく、そしてとにかくアツい!マイクをクロスさせ、拳を合わせ、そして声を合わせ。まさに一蓮托生の二人だからこそ見れるエネルギー溢れるステージでした。この時ばかりは喉仏を生やしてコール入れました。神速の曲はとにかくライブ映えが素晴らしいですね。この時ばかりは女でも関係ありません、全力で野太く「オイオイオイ!」です。
 そこに流れる一筋の流れ星……ノリのいいイントロと共に始まったのはある意味両日で最大のインパクトをかっさらっていった「MOON NIGHTのせいにして」!!何がMOON NIGHTのせいじゃ。全部DRAMATIC STARSのせいだ。ドラスタの三人が放つ大人の男の色気に勝てる者などいない。ジャケットプレイやばかった。特に凄まじかったのが八代さん。スタセレやドラノンでの可愛らしさから一転して流し目や小指を口元に当てる仕草といった色気のカメラアピールが凄まじい。確実にPを殺すという意思すら感じる。ライブ版ムンナイは威力が高すぎてCD版から更に別物と化しました。だがこの時のPは知らなかった、二日目のムンナイは更にとんでもないことになることを……。
 ムンナイで息も絶え絶えのPにまだまだ声を出させようとステージに現れたのは「喝彩!~花鳥風月~」を歌う彩。インカム装備に扇子を持ち、コールの多さから兼ねてよりライブ映え間違いなしと言われていた曲を、彩らしいプロフェッショナルなかっこよさとコミカルさを兼ね備えたパフォーマンスで見せてくれました。特にCメロで一斉に扇子を開いて見得を切るポーズのかっこよさは和風ユニット・彩にしか出来ない物。「ワッショイワッショイ意気揚々~」の振りコピ楽しかったので浸透して欲しいです。終盤にこの曲が来たということは、「彩高の新しいステージ」はこれからも更新されていくんだな、と感想を書いている今になって少しジーンと来ました。
 そしてユニット曲もいよいよ大詰め。1stでは切り込み隊長となった「HIGH JUMP NO LIMIT」をハイジョが元気よく歌い上げました。野上さんの煽りはもちろん今回も健在。体力的にもハードになってくる頃にこの賑やかで動きも大きいダンスを踊ってみせる五人のフィジカル恐るべし。ところでいつも思うんですが「本音でぶつかって~」で全身で他の四人にぶつかっていきながらも歌声が全くブレない白井さんすごくないですか?
 ユニット曲のラストを飾るのは、SideM2周年記念のドラスタとハイジョのコラボ曲「夜空を煌めく星のように」。ユニットとしてはSideM最多の8人というメンバーで、ラストに相応しい最高にキラキラした、眩しい笑顔で歌ってくれました。コラボ曲だからこそ、普段はなかなか見られない2ユニットのメンバーのステージ上での掛け合いや、ハイジョのエアバンドと共に踊るドラスタといった共演を見ることも出来ました。しかしとにかく人数が多いので目とカメラが足りない。Blu-rayの特典にマルチアングル映像はよ。
 そして最後には、オリピ衣装を着たアイドル全員がステージに勢揃い。歌うのはもちろん「DRIVE A LIVE」。実家のような安心感。歌っている皆の笑顔を見ていると、今日は本当に良いステージだったとしみじみしました。ステージに全員揃っての「SideM」ポーズは、とても良い光景でした。
 一度ステージからアイドル達がいなくなり、P達のアンコールが響く中モニターに現れたのは我らが315プロ社長・斎藤社長のシルエット!斎藤社長のカラー、「パッション」のお陰でだんだんオレンジで定着しつつある気がします。そして斎藤社長からの紹介でステージに上がったのはアイドルマスター総合P・坂上陽三氏!いつもの「変態」コールとボキボキ折られるUOで出迎えられたガミPも今日のライブの感想を楽しそうに話した後、ついに新情報解禁のコーナーへ。1日目に解禁されたのはゲーム内機能SideMiniの新機能、そして新アプリ「LIVE ON ST@GE!」の発表!
 最後にライブTシャツを着たアイドル達がもう一度ステージに勢ぞろい。一人一人が、それぞれの思いを語ってくれました。
 「プロデューサーさん、僕はここにいるよ!」と、今日は歌われなかった涼のソロ曲「羽ばたきのMy soul」の歌詞を引用して涙ながらに今日にかけた思いを語った三瓶さん。しっかりした言葉で最後の挨拶を述べた永野さんの挨拶を受けて「上手に喋れるようになったでしょう?」と嬉しそうに笑いながら言った土岐さん。「そう言えば今日白井さんに貰ったビーフジャーキーしか食べてないけどプロデューサークンたちの笑顔でお腹いっぱいになりました」と今日のパフォーマンス及び日頃の肉画像botっぷりからは信じられないことを言ってのけた山下さん。「今日は泣かないからな!」と涙目で言った野上さん。一番新参のユニットとしてずっと不安だったと心境を吐露しながら号泣した笠間さんと汐谷さん。「ゲームが増えるということは、家が増えるという事です」と柔らかな笑顔で話してくれた内田さん。他にも皆さん、それぞれの言葉で今日という日を迎えた感謝を述べました。
 そしてシメの一曲はやはりこの曲、「Beyond The Dream」。皆で笑いながら泣きながら抱き合って、歌って、全員が集合写真のように満面の笑みで階段に揃って歌う光景は、まるで青春の一瞬を見ているかのようでした。皆本当に嬉しそうで楽しそうで、この最後のビヨドリに、プロデューサー達がSideMのアイドル達を、キャスト達を愛してやまない理由があるような気がしました。

 「Shining side」と名付けられた公演名に相応しい、眩く光り輝く星たちの共演、本当に素晴らしかったです。もっともっとこのステージを見ていたい、このアイドル達の次のステージを早く見たい。1日目にしてそう強く思わせるステージでした。
 ライブ後に食べたインドカレーは世界で一番おいしかったです。